2015年 2月20日(金)
今年の桜の開花予想は・・・。
花のピークが土日に来るといいのです。
こちらの都合の良い様には行かないですかねぇ~。
※ さくら開花予想2015 ↓
さて、今日は長野のお話です。
〈 土倉の金山 〉
裾花川(すそばながわ)の上流に、
『 土倉 』 という部落があります。
そこに 『 おせん 』 という
どん欲なおばあさんが住んでいました。
ある晩、おせんばあさんは夢を見たのです。
その夢は、自分の岩だけに
金が出るという夢だったのです。
おばあさんは、
これで大金持ちになれると大変喜びました。
早速、裏山の自分の山へ行ってみました。
そこには不思議な事に、キラッキラッと光る石がありました。
おばあさんは、これが金だと思い込んでしまいました。
誰にも見つからない様に
附近から草を沢山刈って来て、その岩を隠して置きました。
ところが、おばあさんは誰かに盗まれるか、
持って行かれるのではないかと
毎日、その山に行きましたが、どうしても心配でなりません。
とうとう、おばあさんは金の出る山に小屋を建てて守る事にしました。
部落の人たちも、おばあさんの行動が不思議でならないので、
「 おばあさん、どうしてこんな所に小屋を建てて住むのですか。 」
と訪ねても、
おばあさんは金の出るという夢の事は話しませんでしたが、
その頃、おばあさんはとうとう病気になってしまいました。
おばあさんはこんなうわ言を言う様になりました。
明日はお殿様が、何頭もの馬に小判をいっぱい積んで私の所に来るよ。
私は村中で一番の大金持ちになるよと、
二日も、三日も繰り返し言っていたが、
そんな小判を積んだ馬が来るはずもなく、おばあさんは亡くなってしまいました。
そんな話が近くの村に知れ渡り、
金の出ない山ですが、
それから、誰となく 『 土倉の金山 』 として
今も語り継がれています。
《 ふるさと昔話より 鬼無里の昔話・和田雅季 》
※ 土倉の金山 ふるさと昔話 JAながの ↓
あれっ?金は出ないの?