砂金に魅せられて!金狼の日々

砂金掘りを中心に、日常の記録です。

金色の鶏

2016年 2月21日(日)

昨日は暴風雨になるという理由で昼まで爆睡でした
起きた頃に雨が降り出しました。
風も強くなりました
結構な雨量になりました。

先週が春一番だった気がしましたが・・・。

今日は晴れると分かっていても昨日の雨で川は増水でしょうね
折角のお休みですが残念です。
風は今日も強くて家で充電する事にしました。

久々に産金地ファイルを開き、更新を打ち込みました
だいぶサボっていました。
また乾燥という名目で放置プレイの砂金を整理しました


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さて、今日は岩穴の鶏のお話です

日曜日です。
朝早く、お父さんと一緒に山に行きました。茸狩りのお供です。
神社の裏山から登りはじめたのは、夜明け頃でした。

萩町の野田でたくさんの平茸とナノコをとり、
山を越すと大きな岩壁がありました。
その上の方に四角い穴がみえます。

「 お父さん、あれはなんでしょう? 」
「 あれはね、鶏穴といい面白い伝説があるんだよ。
  お昼をたべながら話してあげよう 」
と、お父さんは、草の上に座りお弁当を開きながら話しはじめました。

昔、この岩穴に鶏が一羽住んでいました。
鶏の鳴き声を聞いたものは大金持ちになれるいう噂がひろまっていましたから、
地区の人は、その声を聞きたい一心で焼畑をつくり、
谷に山葵をつくったりして、ちかくで働きましたが、
誰一人鳴き声を聞いたものもなければ、姿をみたものさえありません。

ついには、山小屋に泊りこむ人もでてきました。
働きものの伍作もその一人です。

伍作さんは、ある月夜の晩、鶏穴の下まで行って驚きました。
月の光に輝く羽をバタバタさせて、鶏がこちらをみおろしているではありませんか。
金色で、あまりに見事なものですから、伍作さんはしばらく我を忘れておりました。

鶏がきれいな声でコケコッコーと鳴きました。
伍作さんは、もう夢心地で聞きほれています。
すっかり心をうばわれてしまいました。

やがて我にかえり、山小屋へもどって床にはいりましたが、どうしても眠れません。
それでも疲れてうとうとしていたところ、
夜明けとともに地区からのぼってきた五平さんに起こされました。

そこで昨夜の話しをしますと、五平さんは、
「 伍作さん、おまえはこれから金持ちになるよ。
  早速、広い町へ行って働くといいと思うが 」
と励ましてくれますので、二人はもう一度鶏穴まで行ってみました。

鶏穴には、昨夜みた金色の鶏はおりませんでした。
その後、伍作さんは町へでて商売をはじめ、大金持ちになったそうです。

「 今でも、その鶏穴で鶏の声を聞けば、
  大金持ちになれるとみんなが信じているようだよ 」
「 お父さん、伍作さんは、ほんとうに町へでて大金持ちになったのかしら? 」
「 さあ、それは伝説だから、うそかほんとうかわからないね 」
ぼくは達は昼飯をたべ、茸をたくさん取って家に帰りました。

《 白川郷の伝説と民話 31話 金色の鶏 より 》

鶏は 『 明けの鳥 』 とも言われています。
新しい年に一番最初に鳴く鳥であることから縁起が良いと言われています
とりという事で砂金も採れるといいですねぇ~。