2014年 6月18日(水)
朝方、雨が降り出しました。
今日は愛車の点検で少し早起きしました。
さて、今日は地名のお話です。
『 第二十六話 ウソタンの地名 』
浜頓別町の昔の有名な砂金鉱区である。
ウソタン(宇曽丹)の地名は、
郡内でも最も難解の一つで、実は今もすっきりした解はありません。
これをバラバラに分解して、ウ・ソ・タ・アン・ナイとし、
お互いに掘り合っている滝という解があり、
それらしい向き合っていた滝があって、砂金掘りが壊してしまったそうです。
私はその場所をみせて貰いましたが、
正直な感じとしては、
この川の名は一局部的な事柄から出ているのではなく、
全体的な激流の有様が、
何らかの形で表現されているのでないだろうかということです。
そうだとすると、
ウシ・タ・アン・ナイのような形でないでしょうか。
ウシはいろいろに使われますが、
第一義は名詞の後について、群在とか群居する意です。
第二義も名詞の後について、
密集するような印象を与える時に使います。
第三は動詞の後について、
いつもその動作が行われていることを示します。
タは打つ・取る・切るなどの意のほか、掘る意にもなります。
アンはある・居る・存在するなどの意で、
ナイは川とか谷のことですから、
いつも激流が、岸を打って(掘って)いる川となります。
私はいつもこの川の上流が、
淙淙(そうそう)どころか轟々(ごうごう)と岸の岩石を打っているのをみていると、
この有様が地名に反映しないわけがないと思います。
向き合った二つの滝は、
この川が流れの緩い川なら地名になり得たでしょうが、
周りの小滝などを呑みこむ勢いで流れている激流をみていると、
どうも本流そのものが地名に関係があるのではないでしょうか。
先年来日本アイヌ語地名の第一人者である、
山田秀三さんが相次いで本を出しましたが、
この地名について
「 原義未詳。たぶんウス・タ・アン・ナイのような形であったろうが 」
とあり、私と同じ考えであることが判りました。
もしこれが合っているとすれば、
珠文岳周辺の山や川は、
みな激湍に関係があるということになってしまうようです。
(枝幸郡の伝説と昔話 より)
激湍は 『 げきたん 』 と読んで良いのだろうか?
『 はやせ 』 とも読むらしいが・・・。
(画像は 北海道応援サイト!がんばれ北海道!! より)
※ 北海道応援サイト!がんばれ北海道!! ウソタンナイ砂金採掘公園↓
地名の話はサイトにもありました。
※ Gold panning 宇曽丹 ↓
是非とも行ってみたい所です。